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第0回plants! 報告 5

第0回plants! 報告 5_a0018241_143630.jpg●美術館について(中村さんの話)
ボイスネタから、日本の美術館の現状について、話がシフトしました。バブルがはじけた後、もっと市民に愛される美術館を!という動きがはじまってきました。これは、その裏に金がないからというのもあるんだけれども、そういう動きともに、現代美術が大きく扱われるようになったが、人が入らない、認知されていないというのが現状です。そんな中、どんなことがおきているかというと、日本には現代美術の大きなうねりとして誇るべき、具体というグループがありましたが、その具体を中心にコレクションし、研究している芦屋の美術館、この美術館は世界中から認知されている美術館にも関わらず、不況のおり、行政サイドからはつぶせといって圧力をかけられているそうです。その圧力とは民間に運営を委託しろ、だとかコレクションを売却しろというものです。中村さんがNYのある有名なキュレーターと飲んでいたときに、日本のキュレーターはあほじゃないかといわれたそうですが、その理由は、日本のキュレーターは、日本という国のアートを整理することなく、ルーブルなどの美術館にいけばわかることをカタログで研究しているだけ、日本の戦後美術がまとまったものなんてひとつもないからだそうです。確かに、日本の戦後美術について体系付けたものはひとつもないと中村さんはいいます。そんななか、NYのキュレーターが評価できるといった、日本のキュレーターはたった二人だけ。それは、福岡でおこった九州派をまとめた福岡アジア美術館のキュレーター・黒田雷児さんと具体をまとめた芦屋の山本さんというキュレーターだそうです。それなのに、日本という国は、その芦屋の美術館をつぶそうとしている・・・。日本の美術館は大変なことになっているそうなのです。そんな話から、アジア美術館も危ないのか?!と心配の声があがりましたが、アジア美術館は大丈夫だそうです。一安心☆(中村さん談)
by plants2 | 2004-06-16 14:37 | システム