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by plants2
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第1回plants!報告 1

第1回plants!報告 1_a0018241_93255.jpg6月17日第1回plants!参加者23名
●例のごとく自己紹介から。
●たけやんさんのプレゼン(大きな人物画など)
「工房まる」に所属しているアーティストたけやんさんは、友人の牟田さんと久保山さんとともに、plants!前日に「工房まる」スタッフみなさんで作った力作の作品入れに大きな作品をいれて持ってきてくれました。「工房まる」は南区にある、障害を持つ人たちが活動している福祉の作業所で、たけやんさんは平尾のスラッシュカフェやキャナルシティ博多のトランスカフェなどいろんなところで展覧会をやっているそうです。たけやんさんがもって来てくれたのは包装紙に書いてあるとても大きなものや、コンピュータをつかった3Dの作品や、この日のためにつくった作品集など様々でした。作品集は持ち歩くと、それをもとに話ができるからよく活用するそうです。
作品が大きな理由は、大きなところに描くと気持ちがいいからと、体の障害もあって小さいところには描きにくいということがあるからだそうです。このような大きな作品を描き始めたのは2年ぐらいまえからで、最初はパソコンで3Dばかり描いていたそうです。3Dの作品は3Dのソフトで描いたが、自分だけの世界になってしまっているところがあると、たけやんさんは言っていました。
絵は写真をモデルにすることもあるし、実際にモデルさんを描くこともあり、また自分の頭の中にあるイメージで描くこともあるそうです。牟田さんによれば、自分がいいなと思っている子を描くと作品がイキイキしているそうです。描くときは床に紙をテープで固定して描いていて、地べたに書くと自分の位置が低いところにくるからバランスが悪くなってくるともいっていました。一日3時間くらいの作業で3~4日かけて、ひとつの作品をつくりあげるそうです。それから、たけやんさんは、だいたい目から描いていくそうです。ということは、完成図を頭に描いているってことであり、たけやんさんの絵を見てみると、ななめ上に目があったりしたので、ここに目を描くんだー!とその描く順番にみんな感心してしまいました。

ここで藤さんから、長細い形の作品をみて、この形がいいんじゃないと、先輩アーティストとしてのつっこみがはいり、またたけやんさんの絵が画面いっぱいいっぱいではなくはじっこできれているところに着目し、悪い受験勉強(美大の)をした人は、こういうところがきになっちゃうんだよねー、とまっているのがもったいないし、外まで広がりをもたせるといいんじゃないかと意見を述べました。
「人物をパステルで描いてみて描き終わった後、描いてるなって感じがした。描いてることがたのしい」というのが、描いている理由だそうです。自分は障害を持っているけど、自分もここにいる人たちと同じようにやりたいことがいっぱいあって、一般の世界で何かしたい、何かできることはないかなと考えていくうちに絵を描くって言う形になったそうです。絵を描いたり、イメージをしたりパソコンを使って立体的な動画を使って僕が感じたことをみんなにもちょっとでも感じてもらえればいいなとのことです。人と関わるのはすごくたのしくて、工房まるとかでいろんな人と障害がある人との関係ができていったら、いいな、コミュニケーションをとりながら思いを形にしながら、こういうことをしていますとのこと。先日、キャナルシティのトランスカフェで個展をやったヒロキさんはこころのライバルだそうです。工房まるで活動しているヒロキさんをはじめほかの方々も作品を沢山作っていて、それをもとにバッジなどのグッズをつくっているそうです。牟田さんによれば、たけやんさんの作品はしっかりつくっているので、バッジとかにはしにくいとのことでした。

たけやんさんの絵をみて、壁画とかの大きいフィールドがいいねと藤さんの意見が再びとびだしました。えんぴつよりもパステルがいい。オイルパステルがいいんじゃないかとのいこと。すると実は、たけやんさんも壁半分くらいの大きさの布にオイルパステルで描いたことがあるとのこと。
川島さんは、たけやんさんの絵について、いまどき感がある。雑誌などをそのまま見て描いているのは、既存のコミックとかアニメのイメージに入り込んでいる感じがするので、モデルを見て描いているもの(スラッシュカフェの店員さん描いたものをさして)がおもしろいと思うと意見を述べました。藤さんは、雑誌などをそのまま見て描いているものは「えっちっぽくてよくない?」との意見。??
さて、まじめなはなしになり、今は、描けることの面白さに行っている感じがする。次は描かれていることへの面白さへいくといいんじゃないか。センスいいなと思うけど、新しいイメージではなく、流通しているイメージだ。次の段階は、流通させるイメージを作り出すことではないか。絵を描くことは、自分と向き合う作業であり、そこから出てきたイメージで新しい世界をつくることが次にくる気がすると藤さんの意見。技術的には構図とかもおもしろいし、もっと描いていくといいんだろうか・・・と藤さんがいうと、たけやんさんは、今はまだそこまではいっていないが、今思っているのは、大きい人物を描くことを続けて何人かけるかな、できるだけ増やしていっていつかは個展をひらいていろんな人にみてもらいたいとのことでした。


他にも、床全面に紙をしきつめて、5m×5mくらいでやったら、どんな大作ができるだろうかとか、紙って概念がなかったらどうかね、とか意見がでました。昔は壁画から始まったけど、なんで壁画だったかねという意見。こどものときは絶対床だよね、床に描くってことはどういうことなのか、下に描く・床に描くとはどんななのか、イメージ違うものができてくるんじゃないかなー?と藤さんの興味深い意見。たけやんさんが床にかいてみたとき、それができたとき、横にいるのは、下にいるのはなんなのか、もしかしたら好きな人100人くらいかもしれないし、何が出来上がるかみてみたいなーという藤さんの意見でたけやんさんのプレゼンは終わりました。たけやんさんは、ぜひ工房まるへ遊びに来て下さいといっています。HPは→http://milldesign.main.jp/maru/です。こちらものぞいてみてください。
by plants2 | 2004-07-15 00:37 | 第1回報告